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英学と堀達之助

書籍画像:英学と堀達之助 英学と堀達之助
堀 孝彦(名古屋学院大学教授)
A5判 544頁 2001年刊 ISBN 978-4-8419-0278-5
定価8,610円(本体8,200円+税5%)品切

"I can speak Dutch."――1853年のペリー来航時に通詞をつとめ、日米外交で公式に英語を話した最初の日本人となった蘭通詞・堀達之助。後に初の英和辞典『英和対訳袖珍辞書』を編んだことでも知られている彼の生涯を、史料を駆使して克明にたどる。「最初の英語教師」マクドナルドに英語を学んだとする通説を覆し、幕末の動乱の中での最初の和文英訳や、辞書の編纂過程を明らかにしている。英語教育の転換期を切り開いた彼の業績は、そのまま日米交流史・日本近代史・語学史の一頁といえるだろう。

内容より

蘭通詞・堀達之助の英語学習
マクドナルドと堀達之助―先行文献における誤り―/当時の達之助の動静(弘化三年〜嘉永六年)

ビッドル使節との応接(弘化三年)
最初期の英文和訳・和文英訳

砲術関係資料

ペリー初来航時の応接(嘉永六年)
『大日本古文書 幕末外国関係文書之一』/ホークス編『ペリー艦隊 日本遠征記』第一巻/ペリー『日本遠征日記』/ウィリアムズ『ペリー日本遠征随行記』

ペリー再来航時の応接(嘉永七年)
下田出役の長崎通詞/ペリー使節の足跡

ペリー離日後の下田応接 英学との出会い

リュードルフ事件
『幕末外国関係文書』による事件経過/『グレタ号 日本通商記(リュードルフ日記)』による事件の経緯/事件と森山多吉郎の役割/「開クベキモ蘭学、恐ルベキモ蘭学」―蕃書調所の件―/獄中における吉田松陰との邂逅/福沢諭吉と堀達之助―内面の自由論―

蕃書調所と英和辞書編纂
蕃書調所の創設/幕府による英和辞書編纂―『浮天斎日記』ほか―/英和辞書などの編纂・出版/『ファミリアー・メソッド』(英語学習書)/『英和対訳袖珍辞書』初版 付資料・大槻文彦、伊藤博文/『英和対訳袖珍辞書』再版その他/いわゆる『薩摩辞書』について/『英和対訳辞書』開拓使版/『英和対訳袖珍辞書』編纂の参考にした辞書/英蘭辞書/英漢字典/メルメ・ド・カション『仏英和辞典』/訳語の問題―近代日本語の始造―

幕末の新聞発行と会訳社

箱館(函館)時代―北海道英学の苗代―
箱館における洋学受容の概要/箱館(函館)時代関係史料/洋学修行地としての箱館/箱館洋学所の発足と停滞/箱館における洋学教育

『歴史問答作文』(明治十四年刊)解題

達之助の生い立ちと最晩年

通詞になった達之助の子息たち

長男・一郎(政正)
東禅寺事件・小笠原島巡遣使随行と生麦事件/長崎における翻訳活動/米国前大統領来港接待ほか

長崎蘭通詞堀家と薩摩藩堀家/系譜


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