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文明開化─江戸から東京へ  築地外国人居留地
吉田茂賞受賞


築地外国人居留地 -明治時代の東京にあった外国-

川崎晴朗 著

A5判 260頁 ISBN 978-4-8419-0308-9

定価4,620円(本体4,400円+税5%)

  築地外国人居留地 正面

 

ハイカラさんが通る─

 文明開化は築地居留地にあり、image文明のあり方を左右した。政府は1869年(明治元年11月19日)に築地鉄砲洲に外国人居留地を設けた。居留地は1899年の治外法権撤廃までつづいた。江戸から東京へ、築地は西洋文化の窓口になった。「築地と木挽町とは常に何ものか清新な気流が感じられる」と鏑木清方は述べているように、ハイカラさんが通る銀座とともに文明開化の役割を果たした。築地居留地の状況についての究明は空白の部分が多い。
 築地は先進国の学問、技術の摂取の場であり、その人物に焦点をあてる。新橋停車場の建築家ブリジンス、ペルー総領事で、高橋是清と銀山開発をしたヘーレン、指紋研究の宣教医師フォールズ、女子教育に力を注いだカロザース夫妻、銀座の大火で焼け出されたロシア正教会のニコライ、英語の母リリー・サマーズと谷崎潤一郎、トイスラー医師と聖路加病院など異文化受容に役割を果たした人たちの足跡を明らかにする。


西洋世界への足場として
立教学校発祥の地
立教学校発祥の地
(ロングフェローの息子の家)
立教大学発祥の地解明

 外国公使館(米国、ペルー、オーストリア・ハンガリー、フランス、朝鮮国、スペイン、ブラジル、アルゼンティン、スウェーデン)、学校(女子学院、築地大学、立教学校、明治学院、青山女学院、三一神学校、立教女学校、築地女学校、東京一致英和学校、欧文正鵠学館、暁星学園、工学院、立教中学、アメリカン・スクール)について、中でも最大の謎である立教学校の発祥の地が解明され、また教会、病院(築地病院、聖路加病院)、ホテル、レストラン、商社、築地の動植物にまで言及している。
 横浜や長崎の居留地とは違って教育者、宣教師、医師、外交官が本書の主役である。


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